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猫柳草庵

猫柳の隠れ里にある、庵です。 よろずのことを語るブログです。 政治やら思想やら宗教の話もするから苦手な人はスルーしてね。

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詩語表がすごいことになっている

前回話題にした、詩語表、つまり漢詩を作るときに使う虎の巻のようなものを、アマゾンで調べてみたら、恐ろしい値段の上がりかたをしていた。
この手の本は年々、手に入りにくくなっているので、今のうちに買っておくのをお勧めする。
とくに、初心者必帯の書である 『詩語完備 だれにもできる漢詩の作り方』、がアマゾンで中古価格3万超え。二千円の本なのに。
なので、神田神保町にある松雲堂さんに直接問い合わせてでも購入すべき。こっちで買えば2千円だ。
なにはともあれ、漢詩関連の本は手に入りにくく、高価になっている。どうなってんじゃ。

で、江戸時代後期から明治時代の本ぐらいなら読めるやぃという強者は、国立国会図書館のデジタルライブラリーにあるので、検索して手に入れてください。ここら辺がお勧め。
 むしろ、ここら辺の情報をまとめるべきなんだろうか……。

 漢詩詩語辞典も1万円で手に入れたもんなぁ……。定価二千五百円だぞ、これ。どうなってんだ。

 うーん、詩語をまとめる方が需要があるような気がしてきた。





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漢詩の面白さ 野良漢詩人のススメ

今のところ、漢詩連盟とかそういうのに属してない野良なのですが、野良は野良なりにちょっとだけ。

 そもそも、唐代に作られた漢詩のルールに合わせて、唐代の音を基準に平仄を当てていくものが”漢詩”だ。つまり、とうの中国の文化人でさえ、辞書なしに漢詩を書くのは困難だったと思われる。
 ましてや日本人が書くとなれば……である。
 よって、漢詩を書くための虎の巻「詩語表」というものが世間には無数に存在する。
 で、その手の虎の巻は、大抵、季節やテーマにそって、言葉が集められており、そこから平仄にあうように拾ってくるのである。

 漢詩作法入門講座 
 この辺りを参考に、漢詩を創作していただければわかると思うが、漢詩作成とは、多くの写真を切り取り、一枚の絵を完成させていくのに似ている。

 つまり、漢詩創作とは一種の「文字のコラージュ」なのである。
 なーんだ、コラージュか、とは思ってはいけない。
 コラージュのくせに、やたらと、書き手の人格が表現されてしまうのである。


 そもそも、虎の巻を使わなくとも、過去の作例から取ってきたと思われる表現を使うものである。むしろ、突然オリジナルの熟語を書くほうが、よほど悪いので、大抵の言葉には使われた前例があり、それを踏襲した上で新しい作品を生み出すべきなのである。
 まず、その前提があり、その前提がある上で前衛があるべきなのだ。
 いや、そもそも、完全のオリジナルの文学なんて、誰も読めないのだから、多くの文学作品は「過去のコラージュ」だともいえる。
 しかし、漢詩の独自性は扱うテーマのせいなのか、なんなのか、やたらと人柄が出てしまう。
 
 そして、実は、漢詩は、作るのが楽しい。
 俳句や和歌よりよほど楽しい。
 筆者はぷよぷよが好きなのだが、それに「なぞぷよモード」というものがある。
 その なぞぷよに似ている楽しさがある。
 つまり、詰将棋とかそういう楽しさがある。

 簡単にいうと、感じそれぞれに白と黒があり、その白黒をルールに合わせて配置していくのが漢詩の作成方法なのだ。

 まぁ、まずは

「詩語完備 だれにもできる漢詩の作り方」
 
を手に入れていただくとしてですね
 漢詩の良さとはなにか、といわれれば、詩を描く恥ずかしさが少なめというのもあります
 ね、ポエムなんですよ、詩なんですよ、でも恋愛の詩を書かなくてもいいし、そっくりそのまま自分の気持ちを書かなくていい、最初はパズルです。パズル。
 


 まぁ、最大の問題は、この漢詩創作の文化が廃れていることなんですが……。
 
 
 

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い、井上ひさしのメガネ という夢の話と低グルテン生活

井上ひさしのメガネを求め、吉祥寺の地下街をぶらぶらさまよう。 
 吉祥寺の地下街は、まるで上野のアメ横の高架下みたいだった。
 歩けども一向に見つからない目当ての眼鏡屋。
 スマホですぐさま調べようとしても、吉祥寺がフリップ入力できない。
 だんだんとふけていく夜に、焦る。
 フリップ入力ができない。
 
 という夢を見た。



 ……別に井上ひさしと同じデザインのメガネなんていらんわ。いらん。
 あと、吉祥寺にはHSK4級を受けるために東京女子大学へ行った時に一度だけ行った。



 あと、できるだけ小麦粉を減らす生活をしている。
 成果としては、お腹の調子がよくなった、疲れにくくなった、スタミナがついた気がする。前はすぐにお腹が減って間食してたような気がするけど、あまりしなくなった。割と頭がしゃっきりしている。
 米粉パンを求める生活は新しいものと触れ合えて新鮮。
 ただ、小麦粉のパンよりお高め。
 味の濃いものがうけつけなくなった。
 
 醤油味噌に小麦粉は入っているんだけど、どうやら発酵の過程でグルテンは分解されているらしいので、マイルールで大丈夫ということにする。(醤油味噌まで含めると、本当にグルテンフリーのものを出すレストランでしか外食できなくなる。なにせ和食中華韓国料理エスニックまでダメになるんだから。鮨屋で醤油もダメってなるし、中華料理も塩味意外食べれなくなるし、塩で焼肉食べたくないし・・・・)
 なんで、コンセプトは低グルテン生活ということで。

 パンはとりあえず全部ダメ。とくに強力粉を使っているパンはダメ。食パンとか。 
 基本的に米粉パン。
 意外な鬼門が 麩菓子の麩。冷静に考えればあいつはグルテン の塊だった。
 天敵がナン。
 とりあえず、ケーキ類もダメ。

 ということで、麺料理で言えば
 フォー>ビーフン>そば粉多目のそば ということになる。
 絶対ダメなのがうどんとラーメン。

 微妙なのが揚げ物なんだけど、揚げ物は薄力粉だから、程度を見てってところ。週に三回ぐらいなら許容しとこう。(揚げ物も避けがたい時があるからね)
 あと、カレーも、小麦粉入ってるけど、強力粉ではないから、これも程度を見て考える。インドやパキスタン系の奴は大丈夫。
 まぁ、低グルテン生活ということで。

 何が辛いって、割と好きなものが食べてはダメになってしまった……。
 
 当たり前の化学の話なんだけど、グルテンは二つの異なる性質の小麦蛋白がつながったもので、片方が「ふっくらおいしい」片方が「むっちりおいしい」を兼ねているわけです。
 グルテンが多いと、パンなんかは「ふっくらむっちりおーいしぃー」ってなるわけです。食パンが耳まで柔らかくて美味しいのはグルテン の化学。
 その上、パンは発酵させるためにお砂糖と油を入れる。
 どうですか! 炭水化物に油入れて糖をいれてるんですよ! 人間の欲求の塊ですよ! こりゃまずいわけがない。
 つまり、グルテンが多いものは美味しい!
 悲しいけど、コレは事実!
(また、恐ろしい事実なんだけど、グルテンが胃で分解されると、モルヒネに似た化学物質になるらしいよ)

 で、例えば、硬いフランスパンは中力粉でできていて、普通のパンよりグルテンが少ないわけです。ただし、コレは本場のフランスパンに限る。日本のフランスパンは日本人の パンと言ったらふっくらむっちりという要求に応えるためにグルテン多めの強力粉で作っている。
 フランスがなぜこういうパンになったのかといえば、ワイン作るには最高の土壌、言い方を変えれば、水捌けが良すぎる貧しい土壌のため、小麦の中のグルテン量が他の地域のそれに比べて少ないから、らしい。
 グルテンが少ないパンはそれはそれは不便。本場に近い作り方をしているフランスパンほど、時間をおくとすぐに硬くなる。スープに入れたり牛乳に入れたり
 
 で、この頃言われているのは、コレステロールは必要な栄養説。
 アメリカ人は1900年ごろ2900キロカロリーほど1日に取っていたらしいが、今ほど肥満していなかったらしい。油はもっぱらバターとラード。
 しかし、科学が発達し、植物油(サラダ油)とマーガリンが発明されるとアメリカ人の食生活が一変したらしい。
 そして、同時期におきた緑の革命で、好きなだけ小麦がとれるようになった。
 同時期に、アメリカの医学界は「炭水化物取れ 肉や魚を食いすぎるな」という論調になる。


 
 ものすごく長い期間、人類は狩猟採集生活をしていた。
 当然、その時代の主食は肉と魚、シーフード、どんぐりなどの野生の穀物を食べていた。
 農耕を始めてコメや小麦を食うようになったが、他の雑穀も同時に育てて食べてきた。コメだって玄米だったわけだ。他にあわやひえやライ麦や大麦も食べてきた。

  そもそも、今の食生活が長い人類史において、ほんの一瞬だけこうなっているというレベルのものだ。
 これのアンチテーゼみたいな主張をしている医者がどれほど正しいかわからない。
 ただ、生成された白米、グルテンたっぷりのパン、これを主食している時代が始まってから、まだ80年ほどしか経っていないのも事実だ。
 
 
 
 
  
 

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久しぶりにhp更新

とはいっても、細かいところの手直しのみ。
 3DCGでものっけようと思っている。

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世界を作るもの 宗教と政治

パリ散歩動画にハマっているのだけど、アンリ4世の生涯は面白いねっていう話。
 苛烈を極めた宗教紛争の真っ只中を生きた王様だからね。

 ようは、ローマ帝国を後期、支配したものがキリスト教であり、宗教会議を生き延びたのがローマ・カトリックであるってこと。ヨーロッパの王って自律的に世界を構築することができなくて、ローマ・カトリックが「こいつが王様!」っていえば王様、破門されたら王様じゃなくなるっていうことだよね。
 で、とうのローマ・カトリックがイタリアの貴族やドイツの諸侯たちの持ち物みたいになっていったら、そりゃ、歪なことになるわな。
 そもそもイギリスには全然カトリックが振り向いてくれないし、フランスはアンリ4世の再婚相手にメディチ家のお嬢さんが来るしだわ、パプスブルク家は血統主義をうまく利用してヨーロッパ中に血統をつなぐわ……。
 そん中で贔屓され取ったのがスペインなんだが、あれは結局、過去にイスラム教圏だったからだよね。
 イギリスとカトリック教会の歴史を考えば、アメリカの大統領にカトリックの人がなっても、よろしく思うわけがないよね。
 しかし、あれだ、アメリカ大統領と宗教って深い関係があるから。

 王様っていうんだからえらいんでしょ? っていうのはいかにアジア的な感性かわかるよね。
 皇帝権力が一つの中華世界を作っているなら、日本だって天皇が一つの日本世界を作っている、そういうイメージでいいわけだ。
 王より偉いものに抽象的な神仏がいるだけで、教会や寺社仏閣がそれ以上に偉いとういうことがない。
 ヨーロッパの権威っていうのは、こちらで例えると、中国の天台宗の偉い人がアジア中の皇位継承に文句を言えるっていう感じね。
 
 権威というものが宗教にくっついている世界が欧米なわけで、それを乗り越えるために革命が起きたといわけだ。
 故に、ノートルダムはパリの象徴でもあるわけだ。あれは国家の持ち物だから。つまり、国家が宗教を乗り越えた象徴なので、信仰の象徴とはちっと違う。

 ルネサンス期にローマの多神教時代が称揚されるのも、宗教を乗り越える運動の一つでもある。

 

 
 で、西洋は、あれだ、宗教思想の違いによってちみどろの戦争になる。 
 東洋は、王の系図が問題になるから、絶対に、男系列か女系列か決めなきゃならんこと。で、大体の場合は男系列だ。
 しかし、アジアの国多くが、植民地支配の結果として、王がいないから。
 (冷静に考えれば自らの力で皇帝権力を葬ったフランスと中国ってすごいな)
 

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