日本に漢字を伝えた実在するかしないかわからない王仁博士であるが、一番の謎は、その伝えた発音の多くが 呉音だということらしい。
現代韓国語のベースが新羅語らしいので、百済語が一体どういう言語なのか微妙にわからないため、これまたミステリー。
百済から伝わった漢字がなぜか中国の南方方言である謎。
古代歴史ミステリーである。
なお、遣唐使が伝えた発音は、長安つまり、黄河の北側の発音である。
これまた、その後、朱印貿易や、宋時代に禅をはじめとする仏教文化や、朱子学などを通じて入ってきた言葉の多くは南方発音。
同時に、日本語タミル語先祖説もあり、これはこれで信憑性の高い話。
ただ、提唱された四十年前にはだいぶ笑われた説でもある。
タミル語の「いーえ」は「NO」って意味らしい。
これがまた、生活に密着した言葉での似ている度合いが高いらしい。
現代タミル人はインドの古代文明の担い手であり、アーリア人に追い出されてスリランカ やマレーシアやインドネシアに散らばった。
今でもインドネシア語は日本人にも喋りやすい発音だったりする。
タミル人の先祖は非常に平和的な民族だったらしい。
そもそも、古事記をちょちょいと読むと、それぞれが同じ民族集団とは思えない多様な習慣を持っているような気がする。