井上ひさしのメガネを求め、吉祥寺の地下街をぶらぶらさまよう。
吉祥寺の地下街は、まるで上野のアメ横の高架下みたいだった。
歩けども一向に見つからない目当ての眼鏡屋。
スマホですぐさま調べようとしても、吉祥寺がフリップ入力できない。
だんだんとふけていく夜に、焦る。
フリップ入力ができない。
という夢を見た。
……別に井上ひさしと同じデザインのメガネなんていらんわ。いらん。
あと、吉祥寺にはHSK4級を受けるために東京女子大学へ行った時に一度だけ行った。
あと、できるだけ小麦粉を減らす生活をしている。
成果としては、お腹の調子がよくなった、疲れにくくなった、スタミナがついた気がする。前はすぐにお腹が減って間食してたような気がするけど、あまりしなくなった。割と頭がしゃっきりしている。
米粉パンを求める生活は新しいものと触れ合えて新鮮。
ただ、小麦粉のパンよりお高め。
味の濃いものがうけつけなくなった。
醤油味噌に小麦粉は入っているんだけど、どうやら発酵の過程でグルテンは分解されているらしいので、マイルールで大丈夫ということにする。(醤油味噌まで含めると、本当にグルテンフリーのものを出すレストランでしか外食できなくなる。なにせ和食中華韓国料理エスニックまでダメになるんだから。鮨屋で醤油もダメってなるし、中華料理も塩味意外食べれなくなるし、塩で焼肉食べたくないし・・・・)
なんで、コンセプトは低グルテン生活ということで。
パンはとりあえず全部ダメ。とくに強力粉を使っているパンはダメ。食パンとか。
基本的に米粉パン。
意外な鬼門が 麩菓子の麩。冷静に考えればあいつはグルテン の塊だった。
天敵がナン。
とりあえず、ケーキ類もダメ。
ということで、麺料理で言えば
フォー>ビーフン>そば粉多目のそば ということになる。
絶対ダメなのがうどんとラーメン。
微妙なのが揚げ物なんだけど、揚げ物は薄力粉だから、程度を見てってところ。週に三回ぐらいなら許容しとこう。(揚げ物も避けがたい時があるからね)
あと、カレーも、小麦粉入ってるけど、強力粉ではないから、これも程度を見て考える。インドやパキスタン系の奴は大丈夫。
まぁ、低グルテン生活ということで。
何が辛いって、割と好きなものが食べてはダメになってしまった……。
当たり前の化学の話なんだけど、グルテンは二つの異なる性質の小麦蛋白がつながったもので、片方が「ふっくらおいしい」片方が「むっちりおいしい」を兼ねているわけです。
グルテンが多いと、パンなんかは「ふっくらむっちりおーいしぃー」ってなるわけです。食パンが耳まで柔らかくて美味しいのはグルテン の化学。
その上、パンは発酵させるためにお砂糖と油を入れる。
どうですか! 炭水化物に油入れて糖をいれてるんですよ! 人間の欲求の塊ですよ! こりゃまずいわけがない。
つまり、グルテンが多いものは美味しい!
悲しいけど、コレは事実!
(また、恐ろしい事実なんだけど、グルテンが胃で分解されると、モルヒネに似た化学物質になるらしいよ)
で、例えば、硬いフランスパンは中力粉でできていて、普通のパンよりグルテンが少ないわけです。ただし、コレは本場のフランスパンに限る。日本のフランスパンは日本人の パンと言ったらふっくらむっちりという要求に応えるためにグルテン多めの強力粉で作っている。
フランスがなぜこういうパンになったのかといえば、ワイン作るには最高の土壌、言い方を変えれば、水捌けが良すぎる貧しい土壌のため、小麦の中のグルテン量が他の地域のそれに比べて少ないから、らしい。
グルテンが少ないパンはそれはそれは不便。本場に近い作り方をしているフランスパンほど、時間をおくとすぐに硬くなる。スープに入れたり牛乳に入れたり
で、この頃言われているのは、コレステロールは必要な栄養説。
アメリカ人は1900年ごろ2900キロカロリーほど1日に取っていたらしいが、今ほど肥満していなかったらしい。油はもっぱらバターとラード。
しかし、科学が発達し、植物油(サラダ油)とマーガリンが発明されるとアメリカ人の食生活が一変したらしい。
そして、同時期におきた緑の革命で、好きなだけ小麦がとれるようになった。
同時期に、アメリカの医学界は「炭水化物取れ 肉や魚を食いすぎるな」という論調になる。
ものすごく長い期間、人類は狩猟採集生活をしていた。
当然、その時代の主食は肉と魚、シーフード、どんぐりなどの野生の穀物を食べていた。
農耕を始めてコメや小麦を食うようになったが、他の雑穀も同時に育てて食べてきた。コメだって玄米だったわけだ。他にあわやひえやライ麦や大麦も食べてきた。
そもそも、今の食生活が長い人類史において、ほんの一瞬だけこうなっているというレベルのものだ。
これのアンチテーゼみたいな主張をしている医者がどれほど正しいかわからない。
ただ、生成された白米、グルテンたっぷりのパン、これを主食している時代が始まってから、まだ80年ほどしか経っていないのも事実だ。