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猫柳草庵

猫柳の隠れ里にある、庵です。 よろずのことを語るブログです。 政治やら思想やら宗教の話もするから苦手な人はスルーしてね。

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色々雑感

近代の暴力で生まれて、近代の暴力以外を経験したことがないのがアメリカなので、ああいう騒動になっても行き詰まるのはよくわかる。

 これ、日本で想像してみると、明治維新以前がない国に暮らすようなもので、圧迫感が半端ないのではないかね。

 そこにきて、人口3億数千万に対し、年間1000人も殺害してしまう警察組織……。
 ついでに、アメリカの囚人の数は、ロシアと中国の囚人を足しても多いぐらいだそうで。ちょっと想像つかないね。

 この警察組織の乱暴さも、本当にアメリカは終わらない1920年代を生きているんだなぁと実感。
 当時、某、投資銀行を設立した投資銀行家について調べると(はっきりいうとモルガンな)、アメリカがこうなった理由がよくわかる。

 アメリカの犯した、決定的な判断間違いっていうのは、「武力」があるから覇権国家なんだ、っていう勘違いだと思う。
 実際には「基軸通貨」を発行しているから覇権国家なんだ、というほうが正しいと思うんだなぁ。
 どこの国も戦争より貿易停止の方が明らかに国民が死ぬからな。食料自給率もエネルギー自給率にしても、自前のものだけでどうにか努力できる国なんて限られている。(だからロシアや中国やイランは強気に出れるのだ)
 生きるためには貿易が必要で、貿易をするにはドルが必要、そのドルを発行しているのは……。
 この辺りの制度が固まっていく過程も、なかなかドロドロしてて面白いですぞ。
 1920年代のアメリカは、いろんな意味でえげつないですな。

 つまり、大英帝国が他の帝国と違うのは”高度な金融システムによる支配”を行なったことであり、そのアジアにおける牙城が香港だったわけですよ。
 実際、第二次世界大戦前の基軸通貨はポンドだったわけだし。
 で、イングランド銀行を潰した男が、ロンドンに一時住んでいたのも、アジア通貨危機を起こした首謀者だからって話で、無傷で香港を渡したくなかったんでしょうなぁ。あの時、香港経済を守るために資金を香港に無制限に入れていたら、香港が助かり、東南アジア韓国が大崩壊、ということもあり得たわけですし。(それと気軽にあってるカイロ大出たかもおばちゃん……)
 案外、金融セクター街としての香港を終わらせたいのは、英国側だったりしてよ。

 よって、金本位制を辞めてしまったのは、覇権国家の停滞を呼び込んだのだ。とはいうものの、ベトナム戦争で保有しているはずの金を使い込んでしまったのかもしれない。もしくはもとから無いのか。
 ここら辺のことはようわからんね。

 外食、クルーズ旅行、ショッピング、映画、ジム、ある意味、覇権国家のソフトパワー前面襲撃っていうのが、今回の疫病だからね。

 まぁ、基軸通貨っていう考え方もいつまで通用するのだからわからんね。
 量子コンピューターでもできれば、全く新しい金融システムが生まれるのでは?
 つか、火山でもボーンってなって、世界中が食糧難にでもなったら、農地本位制とか、そういうのが生まれたりしてな。

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