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猫柳草庵

猫柳の隠れ里にある、庵です。 よろずのことを語るブログです。 政治やら思想やら宗教の話もするから苦手な人はスルーしてね。

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猫は猫なりにさ

詩経を翻訳してみようと思ったわけよ。
 でね、実感したの。

語彙力がたりねー
 
 なんのこっちゃ 

 まま、最初の最初ですからね、雎鳩を訳そうと思ったのね。
 で、
,窈窕淑女、寤寐求之;求之不得、のとこね、訳すと、しとやかな娘、寝ても覚めてもこれを求める、求めても得られない・・・・ ってどう? 違和感ない? なんか、なんか、直球ーつーかさ。
 何がって、求めるって部分に違和感感じない?
 これがね、中国語の音だと、現代標準語で
qiúでしょ?
 方言だと
kiu2。
 で、唐音で*ghiouでしょ? 
 なんかねー、きゅうっとするでしょ? 音が。きゅうっと胸に。
 しかも、2声の音だからね、音で言うと、下から上にグッと盛り上がる音なのよ。
 だからもう、胸に きゅうーーーってくる音なのさ。

 これがね、motomeruになると、なんだか、身も蓋もない気がしない? も、と、め、る。
 恋心のキュンキュンより先に「ヤリテー」みたいな感じが前に出ているというかね。
 うーん。
 そりゃ、ね、そういう意味もあるんだろうけどね?
 でもね、でもね、論語でもこの詩が出てくるけど「ちょっとヤラシーけど、やらしすぎない、そんなキュートでポップな詩でマジ大好き」って言ってるじゃん(なんだよ、この超意訳)。


 多分これを違和感なく訳せるなら、私は大作家になれるね!
(多分、和歌の素養がないだけだな)

 で、このように、詩って(本当は
唐の時代の音だけど) 発音とは切り離せないわけでね。
 いままでは、書き下し文も載せてたけど、どっちかと言えば、中国語の発音の方が大事かもしれない。
 実際、現代語のピンインつけて読んでみると、この音はなんだか、発音していると、”こういう感じがするぞ”っていうのがあるね。
 


 


 
 

 

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