最近読んだ本
角川新書 超限戦 21世紀の「新しい戦争」 著:喬 良 著:王 湘穂 監:坂井 臣之助
https://www.books.or.jp/books/detail/2328555
アホが読むと毒にしかならない本。頭いい人がが読むと預言者になれる本。
今のアメリカの対中戦略はこの本が影響を与えているのだと思うけど、多分、アホが読んだ。と、いうわけで、アメリカでイエローストーンがカルデラ噴火でもしない限り、この本は今後十年は使える本です。1200円はめちゃ安だね。
いやいや、これ、あとがき読むと、この本がどういうふうに宣伝されたのか、という紹介があるのよ。で、そんなことこの本では一ミリも書かれてないってことばかりが書かれているわけよ。
しかも、この本のあとがきに、この本に書かれていることの要約まで書いてあるからね。親切設計。本屋でそこだけ立ち読みするんでもいいよ。
孫子の兵法の国だなぁ、と思っただけだけどね。九十九年当初の状況認識で言うなれば、ネットワーク技術を持った組織や個人が国と渡り合い、ネット技術を国が便利に使うことによって、一般市民をも巻き込んだ情報戦が起きる。ま、九十九年のITバブルの前後に、軍事的にはこうなるよーっていうお話をしているわけです。
で、その本が出版されてからおよそ二十年。
まぁ、この本書いた人は何がすごいかっていえば、9・11を予言したって言われているからなんだよね。そんな古い本がなぜ今頃になって出版されているのかというもの不思議だけど。
つまり、IT技術をはじめとしたハイテクを使いこなし、国家に大打撃を与えられる個人の誕生を予見していたわけです。
IT社会になって、AIに支配されるーとかなんとかいう人がいるけど、ネットの一番怖いところは、戦争とそうでないものがわからない社会を作ってしまったことであり、ネットワークを使ったハイテク戦争って他人事じゃないんだよ。全身にチップ埋め込んでヒューマノイドになってあっぱらぱーなんて全然怖くない。
特に、アメリカ産のSNSとか、疑った方がいい。
忍者ツールズをはじめとして、HPサービスとか、ブログサービスにも、一人当たり無料で使える容量に制限があるわけじゃん? 無料だと500MB。
そりゃ、そうなんだよ、サーバー管理費用ってバカにならないから、ユーザー一人当たりに使えるコストってものがあるわけで。
でも、ツイッターって、みんな十年ぐらい使ってる人は使っているけど、費用を請求されたこととかないでしょ? あれ、すごい容量だからねほんとは。みんな文庫本何十冊分も書き込んでるし、写真もあげたいだけあげてるわけで、そりゃ、赤字になるわい、と。
つまり、SNSそのものが、アメリカの超限戦(ハイブリット戦争)のツールだったんでしょ? って思うわけ。インスタグラムとかさ。
文化侵略ツールっていうかね。
つまり、最新のSNSを使っている人って、知らないうちに情報戦の宣伝工作員みたいなことをしていたわけだよ。恐ろしいのは、使っている本人の思想性とか関係ないってところ。
つまり、知らないうちに、思想戦をさせられて、知らないうちに文化侵略の尖兵になっていたってわけだ。
トランプの勝利とANTIFAの勢力拡大は表裏一体の関係だし、一人一人が兵隊になっていた。
それが崩壊したのが今ってわけだな。
無意識スタンドアローン兵の組織を使って、言論空間を作る、っていうこと自体が、ネット社会だったわけだ。
しかし、それは予見されていたことなのか、そこまで含めて計画なのか、こういう構造を誰が作ったのか、と言われれば、全部偶然の産物かもしれないのが怖い。
そもそも、来るべきネットワーク社会に思想が追いついていないわけです。
この作者のおいちゃんも追いついているかと言われれば微妙なんで。軍事思想としてのIT社会思想なんで。
まぁ、根本的には私には関係ない思想です。
で、ネットワーク社会は軍事とそうでないものの垣根をぶっ壊したわけです。
個人個人がITネットワークを介して情報戦の尖兵になり、とうとう誰も情報を制御できなくなり、全世界が崩壊した軍隊組織と同じになってしまった。
つまり、無限クーデター社会になりつつあるとも言える。
下克上ともいうな。
ANTIFAをテ○組織認定なんてありえない、そんな国は西側ににはない、とか思うかもしれないけど、もはや一人一人がスタンドアローン兵なので、アナーキーな感じで無限クーデター社会に突入しているわけですよ。
監視社会になっていくのも、私ら一人一人がスタンドアローン兵だから。
兵隊に思想の自由なんてないですからな。
これに対する処方箋って、ネットを捨てろ引きこもれ、しかないのでは____?