忍者ブログ

猫柳草庵

猫柳の隠れ里にある、庵です。 よろずのことを語るブログです。 政治やら思想やら宗教の話もするから苦手な人はスルーしてね。

[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

突然ローマ興亡史

張騫とかの漢王朝と匈奴とシルクロードと仏教伝来の謎を解きほぐすためにローマの勉強をしていたのだが、これがまーーーーあれだ、現代に起きている問題と大いなるつながりがあることがわかってしまった。

 私見であるが、古代宗教の持つ複雑さとは、ローマ帝国の複雑さなのだろうと。
 で、それは、理論の整っていない多神教の民族が、これまた理論の整っていない多神教の他民族を併合しながら大きくなっていったことに起因するのだろうと。
 多神教が多神教を飲み込み、その領土内で神の数が無数に増えていった。そして、最後のとどめが、形而上学や哲学の多いに進んだギリシャを支配するに至り、ギリシャ哲学がそれらの信仰と混じり合った。それがこれまた、多くの新興宗教が入り混じる混沌とした状況を作り出した。
 ローマ神話、ギリシャ神話の神々、グノーシス主義、ネオプラトニズム、エジプト系のイシス教、フェニキア系のバアル信仰、ペルシャ系のミトラ教、ゾロアスター教、マニ教。そしてヨーロッパに住んでいたケルト人たちの信仰。
 これらが複雑に混じり合う混沌の帝国、それがローマだった。

 その混沌のなかから、フェニキア人の帝国再興を狙うセウォルス朝が起きた。
 腹違いの兄、ゲタを暗殺したカラカラ帝はフェニキア人の血が入っている。
 カラカラ帝から続くシリアのフェニキア人によるローマ帝国のっとり計画は、宗教改革という形で続いた。
 そして、ヘリオガバルス帝の時代に、その宗教改革は形となった。
 天空神ユピテルの神殿にはヘリオガバルスの肖像画が飾られた。貞節を守らねばならないはずのウェヌスの巫女を妻とし、まさに、ローマはフェニキア人の皇帝によって牛耳られた。
 
 そんな思想と宗教の混沌 ローマ帝国はセウォルス朝の末期からゲルマン民族の流入に悩まされ、急速に力を失うこととなる。

 まさに、ローマ帝国は多様性を重視する多神教であったが故に栄えて、その多様性故に滅んだ。

 そして、3世紀、ローマ帝国とパルティアの狭間、アルメニアでキリスト教が公認される。
 そして、ローマもまた、アルメニアが公認した十年後に、キリスト教を公認するのだった。
 そして、そのキリスト教も、公会議のたびに考えの違いが鮮明となり、アルメニアのキリスト教はカルケドン会議を否定する。これが今のアルメニア正教となる。
 
 しかし、ローマ帝国は滅ぶ。
 だが、ローマの後継を巡り、ヨーロッパは長い間揺れていた。
 こう考えると、世界の半分はローマ帝国の影響で今だに混沌としている。
 
 うーん、読んでもわからないことだらけだぞ。
 ローマの宗教。
 神の名前があっちらこっちら変わり、神の格や象徴するものも変わる。
 ミトラ教だって、ミトラがインドの契約の神だというのもいれば、モレクだ、いや、バアルだ、いや、メタトロンのことだという奴もいるし……。
 アルメニアにはアルメニアで、ミトラ教だった時代があるんだよね。

  
 東アジアに住む人間は、やはり孔子に感謝しないければならないような気がしてきた。
 孔子が政治と怪力乱神とを隔てなければ、このような混乱にずっと悩み続けていただろう。
 それと同時に、宗教とは何か、この切実な問題の答えを東アジア人にはわからない。

拍手[0回]

PR

ミトラ イシス エルガバル んーと、あとなんだ

2、3世紀のローマ帝国の宗教事情を調べていたんだけど、ちょっと複雑すぎなーーーい?
(ようは、パルティア(大月)を通じて中国韓国日本っていうルートで入ってきた宗教や思想のことをまとめようとしていた)

 特にローマ セウェルス朝のカラカラ帝な。
 すっごいのはそのカーチャンにして巫女 ユリア・ドナムな。
 要はこの人、フェニキア人で現在のシリアに拠点があって、カラカラ亡き後、妹の孫であるヘリオガバルスを皇帝の子孫だと言い張って即位させる。つまり、キングメーカーなのだ。
 その宗教改革は露骨すぎるほど露骨。
 ローマの主神ユピテル神殿をのっとり、ウェスタの巫女を妻とし、紫色の神官服を着る。
 これら全てはフェニキア人がローマ人の上に立ったと示すようなものだ。

 ここら辺で、ローマ人が中心に作ってきたローマ帝国を、特定の宗教と信仰の人たちが乗っ取ろうとしているのがわかるのだが……。
 彼女らの拝んでいた太陽神 エル・ガバル信仰っていうのがよーく分からん。


 で、エル・ガバルってなんだって話。
 こういう疑問を持った時、大学図書館行けると楽なんだよ。
 いけないから、wikiに頼るぞ。wikiでは日本語がないので、英語を読んでみる。今のシリアのホムス(Emesa)でまさに1世紀から2世紀に行われていたカルト信仰(で、アラビア語の"Ilah Al-Gabal" のことらしい。なんのこっちゃ。で、これがwhich is Arabic for "God of the Mountain."らしい。つまり、アラビア語で 山の神。
 太陽じゃねーの?
 なんかやな予感してきたな。
 でこれが、
"lord", or Ba'al, of Emesa.のことだという。つまり、ホムスのロードまたはバアルのこと。
 バールじゃねーか、バールじゃねーか、バールのようなものじゃねーか。(マジでバールだよ)
 
 なんだ、これ、エル・ガバルなんていうから分からんのじゃ。これをちゃんと英語版ウィキのように、今のホムス 当時のエメサでのバアルのことと書けば簡単な話じゃんか。
 

 ままま、まだまだ謎があるんだがね。
 ミトラってなんなの?
 
 
 

拍手[0回]

書斎客間そしてヤフオク

今ね、ヤフオクで集英社の漢詩大系を買おうとオークション入れてるんでですけどね、なんと1万7000円なんですよねーー。これが朝日の中国古典全集だと5000円~、集英社 日本の古典は2000円~……。送料別。
 ヤフオクで全集を調べると、ウギャと叫びたいような値段ですよ。
 もちろん、安すぎない? って意味で。
 よくよく商品を見ると、小口も綺麗だし、箱がぼろいぐらいなんだよね。
 
 岩波版夏目漱石全集とかも、一昔前の神保町なら考えられない値段になってるし。

 相場を見ると、近現代の作家全集なら数千円から4万ってところだね。昔はこれで10万ぐらいしたんだけどね。そもそも、一冊単位で見ると、5000円〜ってぐらい造りのいい本だから当然だったんだけど。
 それでも、岩波の出している全集は高めだね。その代わり製本がいいのよ。これが。

 まず、場所がないからーーーていうのもあると思うんだけど、結局これ、どっかの爺さん婆さんが持っていたものを、孫とかが「置き場所もないし、いらねっ」って古本屋に捨ててるんだと思うんだよね。
 あと、名作歌舞伎全集は揃えでは見つからないけど、明らかにどっかの図書館からの流出本が売ってる。
 うーん。

 で、驚くのは、哲学や思想の全集ね。プラトン全集とか。
 これ、古書店で買うと高いのよ。


 昭和の頃は、そこそこいい家だと、客間とか書斎があるもので、そこに全集を置くっていう文化があったと聞くわけです。(もちろんそんな余裕のない家ばかりだったんだろうけどね)
 中流家庭のステータス的なものとして全集があったんですよね。
 今、そういうのもないからねー。
 邪魔っちゃ邪魔だしねー……。

 さっき見たら折口信夫全集1万5000円だってさ。

 なんかで当てて京極夏彦みたいな家に住みてーな。家全体が本棚みたいな家。
 
 


 で、ま、転売の話なんですが、なんつーのか、自分が被害を受ける側なんで、嫌なのはわかるんだけどね?
 でも、転売ヤーもわかないようなジャンルって……って、こういう趣味を持つと思うんですよね。
 漢詩とか読む人……死んでく一方なんだろうなーって……。

 うぐぐ。

 
 
 
 
 
 
 
 

拍手[0回]

ゲーム実況ってこれからどうなるんだろね

ふと思ったんだけどね、ゲーム実況で同じゲームをいくつかみててね……。
 でね、うん、同じゲームのチュートリアルを何度も見る結果になっとるわけだ。
 これで、あれだ、もう、そのゲームやる気しなくなるよね。
 プレイしている気持ちにはなってるしね。
 だもんで、ゲーム実況をbgmがわりに流しても、PS5はほしいと思わないし、switchもほしいと思わない。
 それに、みんなが同じタイミングで同じゲームの、それも同じシーンを攻略してない? まぁ、そりゃそうだよな、と。今のゲームはとりあえずクリアできるように作られているから、1日1時間のプレイだと辿り着くとこは一緒だろう。
 だもんで、同じゲームの違う人バージョンを見ている感じ。それに、喋ることも似たような感じ。

 んー、なので、ゲーム実況者ってこれから、妙にニッチな方向にいくか、客を総取りするかしないと生き残れないのでは? とか広告代理店みたいなことを考えている。

 最高にゲーム実況が面白かったのが、アウトラスト無印時代かもしらん。あの頃のホラーゲームって怖い上にむずいので、他人にやってもらって、こういうストーリーなのかーってっなってたよね。

 まぁ、もうゲームにそんな興味持つ歳でもないんだろうけど、結局SFCからSS PS 64時代が一番おもろかった気がするんだよゲームって。懐古ってんじゃなくて、業界の勢いとか、第三勢力の参入とか、実験的なものがバンバン出てきてた時代だとか、そういうのもあってさ。
 ついでに、ゲームそのものの面白さっていうんだったら、パソコン版ボーダーランズ2が最高です。はい。

 クソゲーも今のクソゲーってただつまんねーだけじゃん? 
 デスクリムゾンとか、なんでCADで知られたちゃんとしたソフトウェア会社がゲーム作ったのさ、そんでクソゲーだったのさ、それがいまだにゲーム会社してるのさ、っていう。
 
 もはやyoutube まむしに噛まれた犬を見るためだけに出会ったメディアなのかもしれない。
 でもね、犬も猫もね、人より余程寿命が短いんよ。
 それを思うとね、なんか切なくなるんよ。
 
 
 ついでに、Twitterは
「30代で論客108星に選ばれ 40歳で床のシミ 恋はまだしらない」っていう、あれだ、ユニセフかなんかの「8歳で結婚して 14歳で出産 恋はまだしらない」っていうのをもじったやつを見て、すっごい腹たったんでな。
 Twitterの正体を見た気がしたね。
 自由のある社会で男で大学まで(下手すると大学院)出してもらって、なんだてめーって感じだよ。おい。

 かと言ってインスタは…。

(noteは気がつかない間に知らない人の記事読んでるからなぁ)
 
 マアァ、結局ね、複雑なことを伝えられるのはウェブページとブログだっていう結論ですよ。

拍手[0回]

猫柳文学館 開館ーー

猫柳文学館 http://nekobungaku.kyotolog.net

 
ということで、あっちのドメインは京都logってことで。
 こっちは江戸logなんですよ。
 歴史とかも語る人文館も作る気でいるので、そこはどうしようかと。
 なんで、こっちは、萬のことをなんでも語る、みたいなブログになります。気が楽ですねー。なんでも語れるぞー。

拍手[0回]

プロフィール

HN:
猫柳
Webサイト:
性別:
非公開
自己紹介:
pixivやってます
猫柳

最新コメント

[06/17 東夷の倭人]
[02/03 ヘルニアン]
[12/27 東夷の倭人]
[11/11 猫柳]
[11/11 東夷の倭人]

フリーエリア

ブログ内検索

P R