猫柳の隠れ里にある、庵です。 よろずのことを語るブログです。 政治やら思想やら宗教の話もするから苦手な人はスルーしてね。
ブログなんてやっていてこういうのもあれなんだけど、子供の頃から承認欲求人よりがうっすーいのだ。(いや、だから今時ブログ、しかも忍者ブログなんてやってんだろうか。noteとかpixivとかやればいいじゃんか……。いや、pixivでイラストあげながら、ブログで、基軸通貨は一神教的な制度なんだーとかいうのもあれだしなぁ。
実際、絵をあげるのと、基軸通貨とかについて語るの、どっちが読んでる人は求めているのだ? ……おそらく後者だな)
イラスト描いても漫画を描いても、小説書いても、こういう言論やってても、わかる人には分かればいいや、ぐらいなもんで、たくさんの人に読んでほしい! とか思ったことがない。
これが案外問題で、これは実は社交性がないのと同じなんで、困っている。
いや違うんだ、お前はレベルの違うナルシストなんだ、とか言われても、そうかもしんない、とか答えそうなぐらい、社交性がない。
で、唐突だけど、承認欲求高めの人がなりたがる職業、クリエイターと社会構造のはなし。
近代以降の職業作家が活版印刷の発明とは無関係じゃないように、漫画家という職業も、高度に発達した印刷技術とは無関係ではない。そもそも映写機がなければ映画監督なんてものもいない。
これは、電話がなければ電話交換手が存在しないのと同じだね。
では、ITはどのように社会を変えたのか。
ITによって増えた職業にどんなものがあるだろうか。
プログラマーもSEもIT以前から存在したから、webデザイナーとか、そこらへん……の可能性がある。
それどころか、効率化によって減った職業、数を必要としなくなった職業の方が多い可能性さえある。
ITが大したことがない発明だったのか、それとも、まだその水準に達していなくて、ITによる社会構造の変化がこれから起きるのか。
5Gっつーのがなんど聞いても正体が掴めないので、あれだが、ITに付随した全く新しいクリエイティブな職業が思いつかない。
例えば、印刷技術の発明には職業作家の誕生が、カメラという発明には写真家の誕生が、映写機という発明には俳優や映画監督や映画関係者という存在の誕生が、高度な印刷機の発明には漫画家の誕生が、織機の高度化にはデザイナーの誕生が、TVの発明はTVスターなどが、あるわけだが、ITはそれらの職業を効率的にしただけで、IT特有のクリエイティブな職業が多い当たらない。
webデザイナーってこれらに比べると存在が地味だよね……、誰もが名前を知ってるwebデザイナーとかいないじゃん。なりたくてなるっていうんじゃなくて、コーディング覚えて、転職に役立てるって感じの職業だし、プログラマーに近くて、雑誌編集者とプログラマーの間ぐらいの存在。
超限戦っていう本が言ってることって、結局こういうことの戦争VERなんだよね。
ITは新しい戦争を生み出し、IT専用の部署も作られるようになったが、それが軍事における”花形”とは言い難い……。
youtuberってほんとっに新しい存在なのか? これは深夜ラジオDJとどう違うのか?
絵師ってイラストレーターのことっしょ? もしくは挿絵画家?
結局、ネットから生まれた新しそうなクリエイティブな職業って、何かの言い換えであることの方が多いよね。
つまり、今の所、これがなければこれがない、というようなクリエイティブな職業がいないのがIT技術という可能性がある。
5Gはこの現象に風穴をあけることができるのか? それとも?
いやいや、ITはそれどころか、クリエイターゴロシみたいなところがあってさ、出版なんか、WEB小説やwebマガジンなどの膨大な情報量、産業の効率化などに伴って、明らかに需要と供給に異常をきたしてるもの。
絶版漫画図書館Zなんてのも、明らかに漫画の供給サイドに大打撃を与えるよね。(一時期問題になった漫画村なんて急所攻撃そのものだよね) 絶版漫画図書館Zに限らず、アマゾンプライムで結構な漫画が無料で読めるし。
ITっていうのは、情報のデータベース化に特化した技術とも言えるわけで、そのデータベース化の最たる被害者がクリエイターっていうのは皮肉な気がするね。古いものも新しいものも平等に処理されるからさ。グーグル図書館とか、一時期問題になっていたけど、IT産業側からしてみれば、出版業という既得権益がITの自由を阻害している例とも言えるわけでさ。
普通クリエイティブなものってのは、古いものへのアクセスが大変で、新しいものへのアクセスが楽だから、新しいものが売れるんだよね。昔は古いものを知ってるだけで界隈の大先生だったもの。
全てがDB化されてしまったら、本でも映画でも漫画でもなんでも、読みきれないほどの量があるわけでな。
しかも、情報が瞬時にDB化されるっていうのは、新しいものがマッハで古くなる、とも言えるわけで。
しかも、プロもアマも関係なくなって、怒涛のごとく情報を流し続けていると。
情報って、適度に処理できる程度のものが適度なスピードで来れば商売になるんだろうけど、今は、膨大な量、超高速で情報飛び交っているわけで……。
サイダーの滝に浸かっている人に、サイダー売ろうとしたって、そりゃ無理だな、と。
こういう時代には、自分のために表現活動するのが正解かもね。
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